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New York Psychologist's Life

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ハリケーンKatrina被災者のための家作り

ハリケーンKatrina被災者のための家作り_d0004292_11112326.jpg先週末、ハリケーンKatrinaのボランティア募集のメールがDeanから全生徒へ送られてきた。その頃はちょうどハリケーンRitaが来る前で、被災地域の大変な状況がニュースでも連日報道されており、気になっていたところだった。スイートメイトのSireneと話し合って、クラスメートのDennisも誘って3人でボランティアに参加することにした。

ハリケーンKatrina被災者のための家作り_d0004292_11142100.jpgこのボランティアは、NBC News、Habitat for Humanity、Warner Music Groupが共催している"Make a difference Today"という活動である。主な仕事は、ハリケーンKatrinaの被災地域へ送る家作りある。場所はロックフェラープラザで、今週1週間、毎日、早朝から深夜3時まで行われる。登録したボランティアが2時間半のシフトで交代で働くシステムになっている。ここで作られた壁を被災地へ輸送して現地で家の組み立てが行われるそうだ。完成すると左の写真のような家になるらしい。

まずVolunteerカウンターへチェックインした後、大工道具を入れるポケットのついたエプロンを渡される。ボランティア4-5人で集まって一組のグループを組むことになった。広場には、”微かな希望(Fair Hope)”、”ニューオーリンズ(New Orleans)"などのプラカードを持ったグループが集まっている。私たちは”湾岸(Gulf shores)”グループに割り当てられた。

ハリケーンKatrina被災者のための家作り_d0004292_11302185.jpg作業場に入るとハンマーと釘を渡された。指示されるとおりに細長い木材を組み合わせて、2時間半かけて家の枠組みを作っていく。参加者の中には大工さんもいたが、ほとんどは大工仕事の経験のない全くの素人である。それぞれ監督者のお手本を見ながら手探りで作業するので、なかなか時間がかかった。作業場の周りは柵で囲まれていて、通りがかった観光客や会社員がもの珍しそうに見学していた。

ハリケーンKatrina被災者のための家作り_d0004292_114071.jpg釘を1箇所につき2本ずつ打っていくだけなので作業自体は単純なのだが、縦と横の木材をピッタリ印どおりに同じ高さに合わせるのが意外に難しかった。監督者からやり直しの指示が出てしまった時には、皆で一度打った釘を抜いて、もう一度新しい釘を打ち直したりした。段々と慣れてくるとハンマーを使うのも楽しくなってくる。手首を使って振り子の原理で打ち付けると早く釘が沈んでいくようだ。また作業をする中で、釘抜き専門の道具や、釘を簡単に集められる鉄ほうきの使用法も学ぶことができた。

ハリケーンKatrina被災者のための家作り_d0004292_11431951.jpg枠が出来上がったら他の枠と組み合わせて垂直に固定する。監督者の一人が、木材が垂直に立っているかどうかを確認するための道具の使い方を教えてくれた。この道具の使い方は非常に簡単である。細長い金属の棒の真ん中に水と泡の入ったガラスがはめ込まれている道具を使って木材の角度の確認する。垂直に立つ木材の横にその金属の棒を合わせ、ガラスの中の水泡の位置を確認する。泡がガラスに引かれた2本の縦線の真ん中に収まっていれば、木材が地面に対して垂直であると判断して良い。泡が線の横に外れてしまっている場合は、木材が傾いているので、泡が真ん中に来るように木材の角度を変更する必要がある。建築家になったような気分を味わえて楽しかった。

ハリケーンKatrina被災者のための家作り_d0004292_1136326.jpg複数のチームで幾つかの壁を作って2時間半はあっという間に過ぎてしまった。日が差してくると体が熱くなってきて、作業が終わる頃には皆、額に汗をかいていた。

ハリケーンKatrina被災者のための家作り_d0004292_11133764.jpg最後にマジックを渡されて木の枠にサインをするように指示される。名前と笑顔のマークを書いて終了。被災地が元通り回復して、避難している人たちが早く戻れるようにと願いを込めた。
by hicello | 2005-09-27 15:27 | 友人
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