元シカゴ交響楽団奏者の
ドナルド・モリーン(Donald Moline)先生に師事する弟子たち10人が集まって、チェロ・クラスという集合レッスン形式の発表会がありました。前半は生徒のソロや二重奏で、後半は全員によるアンサンブルです。演奏曲目は以下の通り。
CELLO CLASS REPERTOIRE
SOLOS
Bach: Duo for Viola and Cello (from Anna Magdelena Bach Notebook)
Corelli: Sonata in D Minor, 1st movement
Vivaldi: E Minor Sonata, 1st movement
Breval: Sonata, 1st movement
Sammartini: Sonata in G Major, 1st movement
Sammartini: Sonata in G Major, 2nd movement
Sammartini: Sonata in G Major, 3rd movement
Vivaldi: Concerto for Two Cellos
ENSEMBLES
HANDEL: "GRAVE AND FUGUE" performed by The IBM Cello Trio
GRUETZMACHER: "CONSECRATION HYMS"
BACH: ”PRELUDE & FUGUE"
BACH: CHORALES FOR HREE BASSOONS: #4, #6, #11
私はソロはSammartiniのソナタ2楽章を演奏しました。和音がいっぱいで難しいのですが、とてもきれいなメロディの曲です。
後半には、IBMオーケストラの弟子3人でヘンデルのトリオを演奏しました。もともとはオルガンや古楽器などで演奏される曲がチェロ・トリオ用に編曲された楽譜ということです。
週末に3人で会社に来て3回ほど合奏練習をして、前日の最後の練習ではなかなか良い雰囲気に仕上がっていたのですが、本番はちょっと固めの演奏になってしまいました。2月23日のIBM室内楽演奏会でもう一回挑戦したいです。
それにしても、チェロ・アンサンブルは楽しいです。NHK交響楽団の茂木大輔さんの「オーケストラ楽器別人間学」という本によると、チェロ奏者には”仲間同士で群れたがる”人が多いということです。実際、どのオーケストラに行ってもチェロパートの人は何かと皆で集まっては盛り上がっていたり、仲良しなことが多いような気がします。楽器がカバーする音域が広いので、1000人という大人数でも、高音のメロディから低音の伴奏まで複数のグループに分けて合奏が楽しめるという楽器の特性もあるかもしれません。
また学生のときのように、12人のチェリストによるKlengelの賛歌などをそのうち演奏できたらいいなぁと思います。
写真:チェロクラスの様子