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New York Psychologist's Life

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マネジメントの行動分析

火曜日は「マネジメントとリーダーシップの実践」(Practice in Management and Leadership)の授業があります。この授業は今学期から新しく追加された授業で、ビデオを見て職場のケーススタディをしたり、2人組で上司と部下の勤務評価のロールプレイをビデオに撮影し、そのビデオをクラスで鑑賞しながら討論するなど、個々人の行動を分析してより良いマネジメントやリーダーシップのあり方について考える実践的な授業です。

アメリカでは、1940年代から1950年代にかけてリーダーシップの研究が盛んに行われるようになりました。これは第二次世界大戦中、軍隊を統率するために行動面で優れたリーダーを選ぶ必要が生じ、政府が中心となってリーダーシップ研究を進めたという背景があります。

先学期は、Burke教授の「リーダーシップと統率(Leadership & Supervision)」の授業を取り、権力やリーダーシップに関する一通りの理論を勉強しました。この授業に比べると今学期のリーダーシップの授業は、より実践に重点を置いた内容になっています。またクラスの人数も11人と少ないため、アットホームな雰囲気で発言もしやすく、とても楽しいクラスです。

授業の様子について少し紹介したいと思います。今日の課題は、In-Basket Exerciseと呼ばれる行動トレーニングと、ハーバード・ビジネス・スクールのケースを分析した結果に関するグループ・プレゼンテーションの2つでした。

まずIn-Basket Exerciseでは、あるソフトウェア企業の新しい役員に昇進した主人公のシナリオを読み、その主人公宛に来た17件のメールや電話の内容に対して、自分がどのような戦略を持って対応するか、それぞれ返答を事前に用意して議論しました。

社長秘書から送られてきた部下の個人情報に関するメールへの対応、競合他社に転職した役員の機密情報持ち出しに関する問題、ソフトウェアのライセンス侵害の問題、プロジェクトの遅延、顧客からのクレーム、セクハラの問題まで幅広くあって、内容を読んでいるだけでも楽しめる課題でした。

実際にこの課題をクラスメートたちと議論してみると、同じ情報でも人によって捉え方や対処の仕方が様々であることが分かります。例えば、社長秘書が送ってきた部下たちの個人情報を喜んで受け取る人もいれば、そのようなものはプライバシーの侵害であり、偏見につながるので重視しないという人もいます。

また、ある問題に対して電話で直接に相手と話をして解決しようとする人もいれば、他の部下にその問題は任せることにして深入りしない人もいます。同じ内容を読んでいてもこれだけ捉え方や対処の仕方が違うというのは、面白いものです。

マネジメントは限られた時間内に多くの問題を処理しなければならないので、日々迅速で的確な判断が要求される仕事なのだと思います。また同時に全てをこなすことはできないので、個々の問題の優先順位付けをすることが重要になってきます。このトレーニングを通じて、ほんの短い間でしたが役員マネジメントになった気分を味わうことができました。

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次の課題はプレゼンテーションです。私のグループは5人でMarvelという漫画と玩具を販売する会社の分析をしました。メンバー全員で分担して発表することになり、私はMarvelが利益を伸ばすための戦略について担当しました。プレゼンは前回よりは少し余裕を持って発表できた気がします。

後で教授が説明したところによると、このグループワークの真の目的は、グループの意思決定、メンバー間の協力やリーダーシップ形成について体験しながら学ぶことだったようです。今回のグループワークのプロセス評価のアンケート結果をもとに、来週、チームマネジメントについて分析することになりました。

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今日の教授の講義より、印象に残った一言。

「マネジメント能力は訓練しやすいですが、リーダーシップ能力は個々人の内面から生まれるものなので訓練だけで伸ばすのは難しいものです。リーダーシップとは自分の価値観から生じるものであり、他人になりすましてできるものではありません。」

「グループ内で多数決で物事を決めるのは、最悪の意思決定の仕方です。多数決で決めた場合、多数の考えの浅い人たちが、少数の適切な判断力を持った人に数で勝利してしまい、悪い案の方が採用されてしまう危険性があります。それぞれの案の良し悪しなど議論をして決める方が賢明です。」

今までの授業は、組織プロセス、モチベーションやリーダーシップ理論など組織心理学の基礎となる理論を学ぶことが多かったのですが、この授業では現実の状況でどのように理論を適用するべきか考えながら体験することができます。楽しみながら役立つ知恵を学べるので、この授業を選んで正解だったと思います。
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by hicello | 2006-02-28 14:36 | 組織心理学

初めての巻き寿司作り

大学院で一緒の友人Miwaちゃんの誕生日パーティがありました。各自で食べ物を持ち寄る形式のパーティだったので、組織心理学科の1年生と一緒に巻き寿司を作ることにしました。

d0004292_1231730.jpg海苔の上に酢飯をしいて、きゅうり、かんぴょう、鰻、玉子焼き、しいたけの煮物を入れて巻くだけなので、手順自体は簡単なのですが、巻き寿司を形よく美味しそうに作るのはなかなか難しいことが分かりました。最後に巻き寿司を一口大の大きさに切るときにも、包丁をうまく滑らせて切らないと円い形がつぶれてしまったりします。

1年生のShioriちゃんと一緒に具の量を増やしてみたり、巻き方を変えてみたりして段々とコツをつかんでいきました。どうやらかんぴょうや鰻などの具は少し多めに入れた方が美味しそうに見えるみたいです。

おすし屋さんほど上手には出来なかったですが、味はなかなかいい感じでした。次回はもっとうまくできるといいな。
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by hicello | 2006-02-25 14:56 | 友人

ニューヨークの光と影

留学してから、日本やアメリカについて考える機会が増えました。どちらの国も良い面、悪い面はありますが、実際にニューヨークに暮らしてみると、日本はやはり恵まれた住みやすい国なのだとつくづく感じます。

日本のメディアではアメリカのウォールストリートや観光地など、華やかなニューヨークの街の様子ばかりが伝えられていますが、この街は、実は華やかさと同時に暗い影の部分を沢山抱えています。

都市の中心部から電車で30分ほど移動してハーレムに行くと、低所得層の人たちの街が広がっています。さらに奥に行くと建物はますます殺風景になり、まるで別の国に来たかのような変わり様です。ニューヨーク市内のハーレムやブロンクスなどの地域には、仕事もなく毎日の食べ物も満足に得られない人たちが多く住んでいます。

Food Bank for New York Cityという非営利組織の2005年の統計によると、NY市内の3分の1の人が日々の食費を得るのも困難な状況にあるそうです。そのためか、大学からも時々、Food Driveと呼ばれるボランティア募集や募金のお知らせが送られてきたりします。

ジュリアーニ市長の政策で、数年前よりニューヨークの治安は大分良くなったそうですが、依然として昼間でも近寄らない方がいいと言われる地域も残っています。私の住んでいるところはハーレムのすぐ近くのモーニングサイドハイツという地域にありますが、人通りが多く安全に思われる寮の周りでも、夜中に銃を突きつけられてお金を要求されたという学生の話を耳にすることもあるので、油断はできません。

ニューヨーク市内でも、それぞれの人種・民族が共生しつつ、お互いに境界線を持っているようです。例えば、アッパーイーストなどの高級住宅地にはユダヤ人が多く住み、クイーンズにはギリシャやアジア人など移民のコミュニティがあり、ハーレムやブロンクスには黒人が住むといったようにエリアによって住み分けています。ハーレムやブロンクスでは、道を歩いている人もヒスパニックか黒人が多いので、白人やアジア人が歩いていると目立ちます。

ニューヨークの路上や地下鉄の電車の中では、物乞いをしている浮浪者の姿をよく見かけます。あるときは道端でおばあさんに話しかけられて、道を聞かれるのかと思ったら、「お腹がすいているので、少しでいいからお金を恵んでください。」と、突然涙を流しながら訴えられることもありました。日本では、浮浪者が直接に歩行者に話しかけて物乞いをすることはまずないので、驚いてしまいました。

人種によって社会階層も明確に分かれています。例えば、清掃員のおじさん、駅で新聞を配っている人、運転手、修理工などの職業には黒人が多く、ホワイトカラーの職業は圧倒的に白人が多いです。

実際、クラスメートは圧倒的に白人が多く、黒人・ヒスパニックの生徒は数えるほどしかいません。アメリカの人口に占める黒人の割合が13%、ヒスパニックの割合が13%であることを考えると、クラスにいる有色人種は実際の人口に占める割合の半分以下であり、とても少ないことが分かります。

人種の話になったときに、あるアメリカ人の男性が言っていました。

「私たち白人も黒人のことは深い部分までは良く知らないし、彼らも白人のことは理解していないと思うよ。」

アメリカに住むまでは、アメリカは人種間の平等を実現している国なのだと思っていましたが、実際にはまだ人種・民族の共生を実現する途中の段階にあるようです。

日本に住んでいたときは、人種・宗教・民族の違いを意識せずに生活していました。日本は同じ人種・民族のバックグラウンドを持つ人たちが大半を占め、似たような思考回路を共有しているので、多くの人数が集まっても暗黙の了解で比較的楽に物事を進めることができます。宗教の信仰も緩やかなものであるためか、宗教上の対立なども特に顕著なものは見られません。

それに対しニューヨークでは、人の外見から考え方までそれぞれ大きく違っているので、常に違いを意識して生活しなければなりません。日本人同士ならお互いに何も言わなくても通じている当たり前のことを、こちらでは一つずつ説明しなければならないことが多いような気がします。

日本でも、これから人口が減少して移民が多く住むようになったら、人種問題や生活格差、異文化摩擦など、アメリカと同じような問題に直面することがあるのかもしれません。自分は今までとても幸せな環境の中にいたのだと、外国に住んでみて初めて気がつくことができました。
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by hicello | 2006-02-21 14:10 | 組織心理学

組織コンサルティングモデル作り

組織コンサルティングクラブ(Organization & Human Development Consulting Club)のミーティングがありました。最近は、このクラブの活動がややスピードアップしていて、コンサルティングプロジェクトのミーティングは週に2回ほどあります。さらに、コンサルティングクラブのオフィサーとしての活動も不定期に入ってくるので、今学期、授業の課題の負担が少ない割に忙しい日が続いています。

今日のミーティングの議題は、非営利組織であるStreet Wise Partnersのための組織モデル作りです。組織コンサルティングでは、まずクライアントに合った組織モデルを使って企業の分析を行ってから、クライアントに現状の組織の抱える課題などの説明をします。

先学期、コアコースである「組織ダイナミックスと変革(Organizational Dynamics & Change)」の授業でNadler-TushmanモデルやTichyモデルなど、沢山の種類の組織モデルを学びましたが、今回はクライアントが非営利組織という特別な組織であることから、この顧客に特化した組織モデルを作ることになりました。

先々週の水曜日に、クラスメートのジャナを中心にして組織モデル作りのワークショップが開催されました。彼女は、某大手会計事務所で会計士として働きながら大学院に通い、最近、転職活動をして数々の有名な企業から組織コンサルタントの仕事をオファーされるなど、とても頭がよくて能力のある女性です。

まず、ワークショップに集まった20人ほどで、「ビジョン」、「協賛企業」、「組織文化」、「政府」、「メンター」、「寄付金」など非営利組織に関連するカテゴリーを70個ほど出し合ってポストイットに書き込み、ボードに貼り付けました。

次に、それぞれのカテゴリーをグループ化していきます。皆でボードに群がって、この言葉はどのカテゴリーに入るかと試行錯誤しながら見つけていきました。最終的に以下の13個に集約されました。

「顧客(clients)」
「外部環境(external environments)」
「結果(outcomes)」
「リソース(resources)」
「ビジョン・ミッション・戦略(vision, mission, strategy)」
「コンサルタント(consultants)」
「お金(money)」
「組織文化(culture)」
「ストラクチャー(structure)」
「リーダーシップ(leadership)」
「メンター(mentors)」
「人事(HR)」
「フィードバック(feedback)」

授業後、夜9時にこのワークショップが始まり、カテゴリー分けが済んだところで夜の10時を回っていたので、モデル作りは各自で持ち帰って進め、後日、モデルを応募してコンテストをすることになりました。

先週の日曜日がモデルコンテスト応募の締め切りでした。せっかくの機会なので挑戦してみようと思い、土曜日の夜に1時間ほどでアイディアをまとめてパワーポイントに絵を描いて提出しました。

私のモデルは、組織のデータの流れと人の連携に着目して作りました。組織の機能を四角いボックスで表して、組織の構成要員を円で縁取り、それぞれの関係を矢印や線で結びました。さらに、この顧客で弱いと思われる組織の機能を明示的に表現できるような仕掛けを加えました。

いよいよ20日月曜日、コンテストの日がやってきました。さて、蓋を開けてみたら、なんと応募したのは私とカールの二人だけでした。ミーティングの時間もたっぷりあるので、皆の前でそれぞれのモデルを説明することになりました。

1年生のカールが説明してから、私の番に。今回のプレゼンは何もスクリプトは準備していなかったのですが、もう開き直るしかありません。ただ、モデルの構想はデザインの段階でしっかり練ってあったので、どうにかモデルデザインのコンセプトを説明することができました。

皆からは、「それぞれのコンポーネントの連携が分かり易い」「クライアントにも説明し易い」といろいろ良いコメントをもらうことができました。プロジェクトの総括リーダーであるミシェルからも、「Good job!」と言われて嬉しくなりました。

カールのモデルも、「デザインがシンプルでセンスがいい」「動画の動きがダイナミックでいい」という良い評価を得たので、最終的にはもらったフィードバックを元に、カールと私の2人でモデルのいい点を組み合わせて再構成することになりました。今週の金曜日に二人でミーティングをして最終のモデルを作ります。

グループワークがまた一つ増えてしまいましたが、このクリエイティブなプロセスをしばらく楽しんでみようと思います。
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by hicello | 2006-02-20 12:45 | 組織心理学

室内楽デュオ・フルートトリオ結成

d0004292_13262652.jpg今学期の室内楽クラスのコーチングがいよいよ20日から始まります。今回の室内楽のパートナーはピアノを演奏するSummerさん。前回の室内楽コンサートを聴きに来てくれて、いつか一緒に演奏できたらいいねと盛り上がっていたので、実現することができて本当にうれしいです。

今回の室内楽アンサンブルでは、当初はバイオリニストのAyumiちゃんを誘ってピアノトリオをするつもりだったのですが、残念ながらコンサート本番の日と他の予定が重なってしまったということだったので、曲探しと同時に新しいメンバーを探すことになりました。

この2週間、空いた時間を見つけてはタワーレコードや楽譜屋さんに頻繁に足を運んで曲を探しました。幾つか候補として良さそうな曲を見つけてSummerさんと一緒に試してみました。

トリオと一言で言っても、曲によって各楽器の役割や音のバランスが随分違います。作曲家の好みが反映されるのか、ピアノの比重が重くて難しい曲があったり、バイオリンとピアノの旋律が主役でチェロパートにほとんど音符がない曲があったりします。できれば演奏するメンバーそれぞれに活躍できる場があって、聴衆の皆が一緒に楽しめるような曲を選びたいところです。

そうこうしているうちに、コーチングの日が刻々と迫ってきました。今回の室内楽の持ち時間は各グループ30分以上ということなので、短い曲の場合、2曲選ぶ必要があります。そこで、候補に残ったトリオの曲の他に、2人で練習を進められるデュオを1曲、追加することにしました。

結局、金曜日に3度目の音合わせのときに、めでたくコロンビアの音楽仲間でフルート奏者のYukiくんにゲストメンバーとして加わってもらうこととなりました。コロンビア・フルートトリオの結成です。最終候補に残った演奏曲目は以下の2曲です。

・ヴィヴァルディ チェロソナタ5番 ホ短調
・フンメル ピアノ、フルート、チェロの為の「美しいミンカの主題によるアダージョおよび変奏曲とロンド」イ長調 Op.78

本番は4月18日(火曜夜・時間未定)にTeachers College内のMilbank Chapelというホールで行います。
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by hicello | 2006-02-17 04:59 | 音楽

コンサルティングクラス・プレゼン終了!

「組織コンサルテーションの実習」のクラスでプレゼンをしました。このクラスは、各グループでほぼ毎週のように4つのコンサルティングチームから代表者が出てプレゼンをします。

私のグループの名前は、PIA(Partner-Insight-Action)コンサルティンググループ。私のグループは、先週の時点で発表未経験者はメンバー10人中3人になっていました。グループ内で「仕事は均等に振り分ける」というルールを決めていたので、いよいよ自分もそろそろプレゼンをしなければならないと覚悟を決めていました。結局、先週木曜日のチームミーティングで話し合った結果、この残りの3人がプレゼンをすることに決定しました。

構成としては、まず、私がプレゼンのアジェンダと組織モデルに関する説明をし、次にダニエルが企業の分析結果について話し、最後にケビンが今後の組織調査プランについて説明することにしました。

私はパワーポイントで絵を描くのが大好きなので、日本で仕事をしていたときのプレゼンは自分にとって遊びのように創造的な楽しい作業でした。しかし、さすがに英語のプレゼンとなると事情が違ってきます。クラスメートの9割がアメリカ人なので、自分の英語は彼らにとって奇妙に聞こえていないだろうかとつい言語表現の方が気になってしまいます。

日本語のプレゼンの場合、内容の骨格だけ作って、後は自由に時間配分を考えながら言葉を紡いでいけば良いので準備も簡単です。しかし英語のプレゼンの場合、まだ私はそのレベルまで達していないので、内容を時間内に論理的に説明するためのスクリプトを準備しました。

まず、週末にスクリプトをメールで10人のチームメンバー全員に送って内容を確認してもらいました。ケンやデービッドからアドバイスをもらいました。「助けが必要だったらいつでも言ってね。」とのこと。温かく見守ってくれるチームメンバーに恵まれて、本当にありがたいことです。スクリプトを少し書き直して、最後にポイントを小型のカードに書き込みました。

日本人のプレゼンではカードを使う人を見たことがありませんが、アメリカ人学生のプレゼンでは、小型のカードを作って手元で内容を確認しながら進める人をよくみかけます。今まで、アメリカ人は楽観的で滅多なことでは緊張しないものと思っていましたが、プレゼン前の彼らの落ち着きのない様子を見ていると、実はそうでもないようです。

プレゼン本番の結果は、自分としては、初めてプレゼンをする新入社員のように余裕がない出来になってしまったと思いましたが、意外にもクラスメートからはいろんな人から良かったと言ってもらえました。何が良かったのか謎ですが・・・。また次回はもう少しパワーアップしたいです。
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by hicello | 2006-02-15 13:44 | 組織心理学

大雪の日

d0004292_15261855.jpg日曜日に26.9インチの雪が降りました。セントラルパークで1869年に記録し始めて以来の最高記録ということです。


d0004292_1528441.jpg夕方になってから、ルームメイトのWei-Yaと一緒に大学内を少し散歩しました。


d0004292_15291646.jpg学生たちが集まって元気に雪合戦を楽しんでいます。


d0004292_1530618.jpgWei-Yaが道端に転がって作った天使のマーク。なかなか芸術的です。


d0004292_153195.jpg私も対抗して人型を作りました。柔らかい粉雪なので、一度埋もれてしまうと立ち上がるのが大変でした。
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by hicello | 2006-02-12 15:12 | 友人

アメリカの高校生の家庭教師

今週からアメリカの高校生の日本語の家庭教師をすることになりました。高校で英文学の教師をしているルームメイトから、日本語を学びたいという高校生Ronaldを紹介されたのがきっかけです。

彼は日本の漫画に興味があって、将来は日本に留学してアニメを学んでからアメリカに戻ってビジネスをしたいという夢をもっているそうです。Ronaldは初めは独学で日本語を勉強していたのですが、いろいろ疑問点が出てきてしまったため、日本人の個人レッスンを受けたいと思ったそうです。

図書館の部屋を予約して、まず彼が独学で使っている教科書をもとに単語の意味や発音から見ていくことにしました。その教科書は、日本語と英語の絵本のようになっていてとても分かり易い構成になっています。40Pほど復習しました。ひらがなは完全にマスターしているようです。独学でここまで勉強しているとは大したものです。

1時間勉強した後、SIPA(公共政策大学院)で開かれる日本勉強会のLanguage Tableに途中から一緒に参加することにしました。日本語を学ぶ外国人と話をするいい機会です。

コロンビアの日本語学科で3-4年勉強してきた生徒が何人か参加していました。彼らは日本に住んでいた経験もあり、本当に日本語がペラペラなのでびっくりしてしまいます。そのうちの一人が語学の学習についてRonaldにアドバイスをくれました。

「語学を学ぶには、何よりも学びたいという気持ち、ハートが大事だよ。」

最近、授業の課題をこなすのに一生懸命で、英語力向上のための勉強はしていなかったのですが、一つ一つの言葉を大切にする姿勢を忘れてはいけないなと自らを振り返る良い機会となりました。
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by hicello | 2006-02-10 13:47 | 未分類

フロリダの旅日記 終了

やっとフロリダの旅日記を書き終えました。ペルーの旅日記の方も途中なので、そのうち更新したいと思います。

フロリダの旅5日目 シュノーケリング初挑戦
フロリダの旅6日目 最終日
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by hicello | 2006-02-07 14:16 | 自然・旅

人格者

毎週木曜日は「組織コンサルテーションの実習」の授業のグループミーティング形式の授業があります。夕方の5時から7時まで2時間、10人のグループで毎週課題をこなして、翌週の水曜日にそのアウトプットを元に、クラスでプレゼンテーションやインタビューなどを行います。

このグループミーティングでは、最初の週はグループの目標、規範、意思決定方法などを決め、2週目は組織コンサルティングで使う独自の組織モデルを設計しました。3週目は、2つのタスクがあり、チームメンバー同士の評価基準と、ある企業のCEOへのインタビュー項目の作成をしました。

私のチームは10人のメンバーのうち、6人は陸軍士官、4人は組織心理学科の学生です。私以外は全てアメリカ人のグループです。他のグループで陸軍士官の女性や、組織心理学科の男性がいるところもありますが、私のグループは陸軍士官は全て男性で、組織心理学科の学生は全て女性と、タイプがハッキリ2つに分かれています。

10人のメンバーがいるということで、一人一人の意見を聞くだけでも時間がかかります。しかし毎週、課題の量が徐々に増えてくるので、当然、グループディスカッションも短い時間の中で効率的にしなければなりません。議論が白熱してくると複数の人が同時に発言しようとして、時には衝突してしまうこともあります。

最初のグループワークのときに、「お互いを尊重する」などのグループの行動規範を決めていたのですが、今回のグループワークでは、相手を尊重できずに衝突が発生してしまう場面がありました。時間内に全てのタスクを終わらせようとして、焦りが出てしまったのかもしれません。

例えば、あるアフリカンアメリカンの陸軍士官が発言をしようとすると、「今はその事を議論していない」と言って何度か発言を遮ってしまう女子学生がいました。2度ほど発言を遮られて、その陸軍士官は席を立って落ち着かない様子になり、議論の輪から距離を置いてしまいました。

このグループワークは、課題をこなすだけではなく、グループ内で発生するメンバー同士の連携プロセスについても同時に学びます。各グループミーティングの最後に、プロセスコンサルタント役の博士課程の学生によってプロセスチェックが行われ、最後の15分で分析結果のフィードバックが行われます。このセッションでは、グループで発生しているプロセスについて分析すると同時に、今後どのように効率よく進められるか各々で意見を出し合います。

今日のプロセスチェックでは、ミーティングの進め方についての改善案は沢山出たのですが、発言を遮られた人物について特別に話題にしようとする人はいませんでした。

ミーティング中の感情的な衝突に関しては、「アレッ」とその場で気がついても他の議題が話されている中では言い出しにくいものです。

セッションの最後になって、陸軍士官のウィリアムが、特に話題にされていなかった小さな感情の衝突についてサラリと指摘しました。

「今回のグループワークは、途中から何かがおかしかったから、僕はしばらく何が起こっているのか見ていたんだ。グループの中で、何人か発言を遮られる場面があった。チャールズやローレンは最後まで意見が言えないまま何度か中断されてしまうことがあったけれど、そういうのは良くないと思う。」

このグループワークは、メンバー同士の相互評価が成績に反映されることもあり、それぞれ自分の能力を認められようとして、必死に自分を主張しようとする人が少なくありません。

そんな中、彼は他の人が気持ちよく議論に参加できているかどうかということに気を配っていたのでした。

彼は他の人の気持ちを汲み取る能力に長けており、こういう人こそ将来、尊敬されるリーダーになるのだろうと思います。彼の勇気ある振る舞いを、お手本として見習いたいと思いました。
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by hicello | 2006-02-02 16:27 | 組織心理学