Donald Moline先生のチェロレッスン。一つ一つとても丁寧に見てくださるので、細かい部分の演奏技術が分かるようになってきました。
Moline先生いわく、「練習曲やフレーズの練習は地味に思えるかもしれないけれど、このような技術を一つ一つ身に付けていくことが、ヴィヴァルディやバッハなどの素敵な作曲家の曲を演奏することにつながっていくんだよ。」ということです。
確かに、先生のレッスンを受けていると、一つのフレーズを滑らかにするために、演奏家がどれだけ細やかな奏法をこなしているかということがしみじみと分かります。来週から、もう少し早めに家に帰って一日10分でも練習したいと思います。
<6月のレッスンメニュー>
・Cossmann ♪=140で指の体操
・E Major Scale
・Octave Break Exercise
・Popper No. 3
・Starker Shifting Exercise
・Couperin last movement
<レッスンのまとめ>
音程の確認
・音階を弾くときは、開放弦やフラジオレット(倍音)で音程が正しく取れているかどうか適宜確認する。
・指板の下の高音部に行くほど、1音1音の間隔が狭くなってくるので、それを意識しながら指を調節して開くようにする。(一番糸巻きに近い側のハーフポジションで指の開く幅が最大になる。そこで音程がズレないように指をしっかり開くこと。)
先読みをして準備
・曲を弾いているときは、4-5個先の音を見据えた準備をしておく。(例:親指を使う高いポジションへの移動する場合、移動前の音を弾いているときから親指を弦の上に置いて準備しておく。テニスやチェスのように、次の動作の先読みをすること。)
・弦をまたがって同じ位置に音がある場合は、一音ずつ指で押さえ直さずに、弦を2本まとめて押さえたまま弾く。(ピアノを弾くときのように指を上下にパタパタと上げ下ろししない。)
ポジション移動
・ポジション移動するときは、基準となる指をスーッとスライドさせる。(突然うさぎのように、移動先ポジションにジャンプしない。)
・音程を取るのが難しいポジション移動は、フレーズを2音に分割してそこだけ練習する。(筋肉に記憶させる。またまた”Mustle Memory”という単語が出ました。Moon先生と一緒だなぁとおかしくなりました。)
ヴィヴラート
・小指でヴィヴラート(弦の振動)をかける場合でも、人差し指などの他の使わない指も一緒に弦に乗せておく。
・スタッカートのような短い音でも、魅力のある音を出すためのヴィヴラートを忘れないように。
一つ一つ着実にこなしていって、気がついたら無意識のうちにそのような奏法ができるようになっていることが目標です。