いよいよコンサルティングの授業のインタビューを実施することになりました。クラスの4つのチームから各4人ずつ選び、2人ずつ組になってそれぞれ異なる地域に赴いてインタビューをしました。
私の組織介入チームからは、陸軍士官のウィリアムとケビンがWest Pointの陸軍士官学校に近い場所にある営業店へ、私とローレンがロングアイランドにある営業店へインタビューをしに行きました。
朝5時に起きて6時に家を出て、ロングアイランドの某駅でローレンと待ち合わせて営業店へ向かいました。8時からインタビュー開始です。私のチームのインタビュー対象者はマネージャー1人と営業担当社員3人です。ローレンが質問役、私が書記をすることになりました。データ収集チームの作成したインタビュー項目を元に、一人につき30分ずつ質問してデータを記録していきます。
内容に関しては企業の機密情報なので詳しく紹介できませんが、インタビューの最後に営業担当員が笑顔でつぶやいた言葉が印象に残りました。
「今まで23年間働いてきて、ずっと心の中で溜め込んでいたことをこのインタビューで言うことが出来て、すっきりしました。」
組織コンサルティングでは、コンサルタントは組織開発や変革の提案を行うため、組織内のメンバーから変革への抵抗(Resistance to Change)を受けたり、よそ者扱いされることは珍しいことではありません。
そんな状況の中、この仕事にやりがいを感じるのは、現場で働く人の気持ちを汲み取って、彼らの役に立つことができたと思えるこんな瞬間なのかもしれないと思いました。
さて、データ収集チームの設定したルールで、インタビューを終えたら24時間以内に内容をまとめてデータ分析チームへ送らなければならないことになっています。私は書記をしていたもののインタビューの間に全ての内容は書き取れなかったので、家に帰ってからMP3レコーダーの録音を一つ一つ聞きなおしてインタビューを忠実に再現しようとがんばりました。
結局、4人分のインタビューをまとめたころには夜が明けて朝になってしまいました。データ分析チームの分析結果を見るのが楽しみです。